山口馬木也さんは、本名を槙矢 秀紀(まきや ひでのり)といいます。1973年2月14日生まれの岡山県総社市出身で、京都精華大学芸術学部洋画学科を卒業しています。俳優になる前は絵本作家を志していたほど絵に親しむ生活を送っていましたが、高校時代に観た映画から俳優に憧れ、上京後の偶然の出会いで転機を迎えました。1998年に俳優デビューを果たした後は舞台、ドラマ、映画と幅広く活動。2024年公開の主演作『侍タイムスリッパー』で大きな注目を集め、数々の主演男優賞を受賞しました。以下、詳しく見ていきます。
本名は何ですか?
山口馬木也さんの本名は槙矢 秀紀といいます。珍しい「槙矢」という名字と読みを、芸名にも活かしながら自分のルーツを意識する意味も込めて「山口馬木也」の名前を選んだとされています。
幼少期から学生時代をどう過ごしていましたか?
幼少期は活発で運動が得意、バスケやテニス、陸上などにも親しんでいましたが、基本的にはインドア派で、絵を描くなど創作活動に没頭する時間が多かったそうです。中学・高校時代には図工や美術に熱中し、そのまま京都精華大学の洋画学科へ進学。油絵制作やドラム演奏にも打ち込み、多才な青年時代を過ごしました。
なぜ俳優の道に進んだのですか?
高校時代にレオス・カラックス監督の映画「汚れた血」を観て強く俳優に憧れるようになりました。大学卒業後に上京し、クラブでバーテンダーをしていたある夜、芸能関係者と出会ったことが転機となりました。最初の映画出演(1998年『戦場に咲く花』)は台詞のない役でしたが、その後テレビドラマの現場で「ただカメラの前で喋ればいい仕事」ではないと深く悟り、本格的に演技を学ぶ決意を固めたと語っています。
俳優デビューやキャリアのスタートはどのように?
1998年、日中合作映画『戦場に咲く花』(原題「葵花却〈ひまわり〉」)で俳優デビュー。その後、2000年に蜷川幸雄演出の舞台『三人姉妹』で初舞台を踏み、同年公開の映画『雨あがる』では初めて時代劇に挑戦しました。以降、ドラマ『水戸黄門』や『剣客商売』の秋山大治郎役で注目を集め、NHK大河ドラマ『北条時宗』『八重の桜』『麒麟がくる』『鎌倉殿の13人』などにも多数出演しています。
特技や人となりにどんな特徴がありますか?
特技には乗馬、剣道、殺陣、ドラム、ジャンベ(アフリカ民族楽器)などがあり、舞台や時代劇で生きる身体性と所作の自然さを支えています。また、自身が「役を演じるのではなく、役を生きる」ことを信条としており、身体や所作を通じた感情表現に定評があります。
『侍タイムスリッパー』主演と受賞の快挙とは?
2024年に公開された自主制作映画『侍タイムスリッパー』で、長編映画で初めて主演を務めました。公開開始は池袋シネマ・ロサの1館でしたが、SNSなどの反響を経て全国300館以上に拡大公開、社会現象となりました。2024年の第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞主演男優賞、2025年の第48回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、第67回ブルーリボン賞主演男優賞、さらにおおさかシネマフェスティバル主演男優賞、全国映連賞 男優賞、推薦委員特別賞など、主演男優として多くの賞を受賞しました。
演技におけるこだわりとは?
「時間の流れ方から枝分かれしていくことを軸にしている」と語るように、時代背景の徹底した調査と身体への落とし込みが芝居の核となっています。役として自然に振る舞うことを重視し、演技ではなく「生きる」感覚を大切にしているスタイルが高く評価されています。
今後どんな活躍が期待されますか?
長年の下積みと地道な努力を経て、50代にして主演・受賞の栄光を掴んだ山口馬木也さん。以降も身体性を活かした重厚な演技やコミカルな表現など、さらに多彩な役や新たなジャンルへの挑戦が期待されます。彼の深化し続ける俳優人生から目が離せません。
まとめ
山口馬木也さん(本名:槙矢 秀紀)は、幼少期から絵画と音楽に親しんだ京都精華大出身の芸術家少年。俳優に憧れ上京後、偶然の出会いで芸能界へ入り、1998年にデビュー。その後、長年研鑽を重ねた結果、2024年公開の映画『侍タイムスリッパー』で主演を務め、2024〜2025年にかけて数々の主演男優賞を受賞するというクライマックスを迎えました。真摯な姿勢と身体表現に裏打ちされた演技で、「役を演じるのではなく役を生きる」を体現する名優として、これからもさらなる飛躍を遂げていくことでしょう。
ほんとうに感銘を受ける生き様で、俳優としての奥深さを改めて実感しました。
よくある質問/Q&A
Q. 山口馬木也さんの本名は何ですか?
A. 本名は「槙矢 秀紀」です。
Q. 出身大学や学部は?
A. 京都精華大学 芸術学部 洋画学科を卒業しています。
Q. 俳優を目指し始めたきっかけは?
A. 高校時代に映画で俳優を志望し、上京後バーテンダーをしていた際の偶然の出会いが転機になりました。
Q. 初出演作やキャリアの始まりは?
A. 1998年の映画『戦場に咲く花』で俳優デビューし、2000年から舞台・時代劇へと活動を広げました。
Q. 主演作や受賞歴を教えてください。
A. 映画『侍タイムスリッパー』で主演を務め、日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞、 日本アカデミー賞優秀主演男優賞、ブルーリボン賞主演男優賞など多数受賞しました。
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